BAR ILLUSIONSの福本です
先日のブログでご報告の通り、今月から店長としてお店を任せて頂く事となりました。
私がILLUSIONSへ入社したのは2011年の震災の年で当時はアルバイトからスタート致しました。
その時、在籍していたのが高橋オーナーと当時店長をしていました広瀬さんとスタッフの林さんです。
学生時代にBARに出逢いウィスキーが好きだったのでよく通っていた時にカウンターに立っていたバーテンダーの所作や立ち振る舞いが素敵で自分もやってみたいなと思ったことがはじまりでした。
入社時はウィスキーは少しかじって知っているぐらいでカクテルは全くわからず、
もちろん料理も全然出来ません。
何もわからないところからスタートしてILLUSIONSでは最初にお酒ではなく料理の勉強から始まりました。
BAR業界は入社してすぐカクテルを作らせてもらうほど甘くありません。
ですが、私の場合はそれこそ何も知らなかったので働いていた時は1日1日が新鮮でお料理を覚えていった時の嬉しさを今でも覚えています。
カウンターの中へ入るとまさにエンターテイメントに個性の強い3人がカウンターで明るく酒場を盛り上げていたのを思い出します。
今現在、私を知っている方は信じられないかもしれないですが当初は全く喋らないバーテンダーでした(笑)ILLUSIONSは街場の酒場でバーテンダーもお客様も皆さん楽しくお酒を飲まれています。
ですがその時の私は変に尖っていたのかもしれませんが、
“バーテンダーは静かにスマートでなくてはならないんだ!!”
これも間違ってはいないと思いますが変な固定概念が自分の中にはありました(笑)
色々な事を考えたり思ったりしながらも3人に引っ張ってもらい少しずつ変わっていきます。
オーナーのブログにも書かれていたように、私は一度イリュージョンを卒業します。
その後、私が当時住んでいた錦糸町でお世話になっていたバーテンダーさんの繋がりを経て東向島にありますBAR Beeの山田さんの元でお世話になります。
しかし、個人的な諸事情によりお店を続けることが出来なくなりました。
たくさんの方に心配もかけてしまい、自分も相当落ち込んでいる時に最後まで声をかけ続けてくれたのが広瀬さんです。
バーテンダーに復帰するまでも様々な紆余曲折がありながらオーナーに相談をし筋道も教示してくださいました。
バーテンダーに復帰してから、自分が助けて頂いたこと支えてもらったことが人生の財産として大きく残っています。
その時から自分がなりたいと思ったバーテンダー像が、
人の心に寄り添えるバーテンダーであり人でありたい
誰しも心には楽しい事も辛い事もあります。
お酒ももちろん大好きなのでお酒を通して飲んでるからこそ話せる、良い意味で解放できる場に立ち会って寄り添える人間になりたいと思う気持ちがこの数年で強くありました。
ILLUSIONSへ入社してお世話になった広瀬さん、林さんが巣立ち、その後オーナーと私と武内さんと3人で駆け抜け現在に至るまでの8年間。
今では自分が店長となってカウンターへ立たせて頂くまでになりました。
来年には15周年を迎えBARとしてもより成長し大きくなっていく中で任せて頂いたのは大きなプレッシャーでもありますが、その中でも楽しめたらと思っています。
はじめての経験に加えまだまだ至らない所も多い私ですが、これからも中野BAR ILLUSIONSを皆様にとっての生活の一部にリラックス出来る空間作りにも取り組んで参りますのでよろしくお願い致します。
BAR ILLUSIONS 店長 福本