<シガーの嗜み方>
①シガーを選ぶ
まずはシガーを選びましょう。 サイズや時間や金額などバーテンダーにご相談ください。
その時のお客様に適したシガーをご提案させていただきます。
葉巻/パンチカッター/ターボライター/葉巻用灰皿を用意します。
②シガーカット
シガーを選んだら次はカットです。
紙巻きたばこと違い、シガーは吸い口をカットするところから始まります。
様々なカットがございますが、代表的な二種類のカット方法と注意点をご説明させていただきます。
<フラットカット>
ギロチンカッターやシガーシザーを使用した、最もオーソドックスな カット方法です。
カット断面が広いためたっぷりと煙を楽しめます。
①
ヘッド(吸い口部分)の近くを持ちます
②
シガーに対して切断面が垂直になるようハサミをあてます
③
ヘッドを抑えながらためらわず一気にハサミで切断します
④
ヘッドに多少丸みを残しながら切り残しが無いように仕上がれば完成です
動画による説明
カットする際の注意点(動画)
動画による説明
フラットカット方法(動画)
<パンチカット>
シガーパンチという専用のカッターを使用したカット方法です。 フラットカットに比べカット断面が狭い為、口当たりは少し強い味わいになります、 シガーを口でくわえずに、唇で添える感じで燻らせるので女性には人気があるカット 方法です。
①
パンチカッターとシガーを持ちます
②
ヘッドの中心部にカッターを当てます
③
ゆっくりとカッターをヘッドへ押し込んで行きます
④
あまり強く押しこみ過ぎるとシガーを壊してしますので注意しましょう
⑤
丸型の吸い口が出来れば完成です
動画による説明
パンチカット方法(動画)
③着火方法
カットが終わり次はシガーに火を灯します。 シガーの着火部分をフッドと呼びます。 カットしたヘッド部分を着火しないように注意してください。 マッチとターボライターによる二種類の着火方法をご説明いたします。 一般のマッチ、オイルライター、ロウソクでの着火はシガーの香りを損ないますので 上記のアイテムによる着火は、個人的にはお勧めいたしません。
<ターボライターによる着火方法>
火力も強く一気にシガーへ着火することが可能です
①
シガーとターボライターを水平に持ちます
②
ターボライターは火力が強いので火傷に注意してください
③
全体に火が回るようにシガー又はターボライターのどちらかを回します
④
均一にシガーのヘッドに火が付けば完成です
動画による説明
ターボライターの着火方法(動画)
<シガーマッチによる着火方法>
一般的な短いマッチと比べシガー専用マッチはシガーの香りを損なわないよう亜硫酸 ガスの発生を抑えています。また軸が長く作られています。
①
シガーマッチを用意します
②
シガーを焦がさないように、炎を直接当てないようにします
③
シガーを回しながらゆっくりと火を当てます
④
ターボライターに比べ時間はかかります、焦らずにフット全体に火が行き渡るように
動画による説明
均一にシガーのヘッドに火が付けば完成です
動画による説明
シガーマッチの着火方法(動画)
④シガーを味わう
カット、着火が終わりいよいよシガーを味わう時が来ました。
シガーはアロマを愉しむ事が目的ですので紙巻きたばこのように 肺に吸引せずに口の中で煙を留め、アロマを愉しんでください。 そしてゆっくりと吐き出し、立ち昇る煙のアロマを愉しんで下さい。
口内で喫煙するコツとしては、ストローを液体を飲みこむときのように 頬で吸いこんでみましょう。文章だとどうしても分かりずらいかもしれません。
その場合は仰っていただければ、丁寧に説明させていただきます。
また、頻繁に吸引するのではなく1分に1度位の目安で燻らすのが良いでしょう。あまり頻繁に吸引致しますとシガーが熱くなりすぎて味わいが辛くってしまいます。
シガーを味わう(動画による説明)
⑤灰の落とし方とシガーの終わり方
紙巻きタバコを吸われる方に多く見受けられるのですが
シガーの灰を頻繁に落としがちです。
シガーの灰はむやみに落とすのではなく
自然にそっと落ちるまで落とさない方が良いとされています。
それはなぜか?簡単にご説明します。
灰を1.5cm~2.5cmほど残すことにより着火部分の温度を一定に保つ働きをしてくれています。
逆に灰が無い状態だと着火部分との酸素反応が強すぎて熱い煙が口内に運ばれることになります。
先ほども申し上げましたが吸引回数が頻繁になると煙が高温になり
シガー本来の味わいや香りを損なってしまいます。
暫く吸引しないでおくと、シガーは自然に火が消えてしまいます。
途中で消えてしまった火は灰をしっかりと落とし再度着火すればまた 愉しむことが可能です。
またシガーを終わりたいときは灰皿に押し付けて消さず
ゆっくりと消えゆくシガーを眺めながら最後の余韻を愉しみます。
シガーはどこまで吸っていいの?
紙巻きたばこと違いシガーはフィルターがございません。
ギリギリまで愉しむことは可能ではありますが
火傷の可能性や、煙が辛くなりますので、目安としてはシガーに巻いてあるリングの手前まででしょうか。リングを外す際は、シガーを傷付けないようにそっと剥がして下さい。
タバコのように擦付けて消すのではなく、自然に落ちるまで灰を落とさない
実際カットや着火は難しいのでチョッと。
という場合は私達が行ってご提供致しますのでお気軽におっしゃって下さい。
ただ、折角ですのでご自身でカットや着火にチャレンジして頂きたいのが本音ではあります。
長々と説明させていただきました、最後までご覧頂きありがとうございました。
初めからシガーを完璧に美味しく愉しめるのは難しいと思います。
ただ、興味を持って頂いたお客様が2度3度とシガーの魅力に徐々に気付いていただけるよう、
愛煙家として助言させて頂きました。
喫煙者が悪者のような印象を受けるご時世ではあります。
それはシガーに限らずマナーを守れない
無秩序な振る舞いを行う喫煙者が後を絶たないからかもしれません。
紳士淑女の嗜みとして、マナーを守り、至福の時間を過ごせるシガーの文化が
根付いてくれれば幸いな事だと私は思っております。